会社勤めをやめ、流れ流れて兵庫・尼崎の安アパートにたどり着いた33歳の「私」。毎日、部屋で病死した牛や豚の臓物を串に刺す仕事をしています。隣の部屋には刺青師がいて、階下には、その情婦のアヤ子が住んでいる。「私」がひそかに惹かれていたアヤ子が、ある日、部屋を訪ねてきます。
評価の高い作品で、文章のうまさと、人の奥底を見つめる目の深さに圧倒された、という感想が多く見られます。底辺で生きる人たちが、どうしようもなく人間くさく描かれている。暗い話なのに、どこか寓話のような美しさがある、と受け止めた人もいました。
後半の展開について、共感しにくくなった、という声があります。全体がとても暗く、突き放したような虚無感があるので、読む人を選ぶ本です。映画化もされていて、そちらから入った人もいるようです。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。