主人公の井沢釈華は、背骨が大きく曲がる障害とともに生きています。両親が遺したグループホームの一室で暮らし、通信制の大学で学びながら、ネットで記事を書いて収入を得ている。ある日、ヘルパーの田中に、釈華がひそかに続けていたSNSのアカウントを知られてしまいます。
感想でいちばん多いのは、衝撃を受けた、という言葉です。当事者でなければ書けない生々しさがあり、読み終えて、自分がどれだけ無自覚だったかを思い知らされた、という人がたくさんいます。本を読むことそのものについての釈華の言葉に、はっとさせられた、という声も目立ちました。
性的な描写や、強い言葉で書かれた場面が多く、読むのに体力がいる本です。釈華の考え方が極端に感じられて受け止めきれなかった、難しかった、という声もあります。短い作品ですが、軽い気持ちで手に取るより、じっくり向き合うつもりで読むほうがいい一冊です。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。