小学6年生の慎は、北海道の町で母と二人で暮らしています。母は、慎の前で再婚をにおわせたり、恋人らしき男を連れてきたりする。慎は、そんな母を少し離れたところから冷静に見つめながら、母の恋人ともそれなりにうまくやっていきます。表題作のほかに、文學界新人賞を受けた「サイドカーに犬」が入っています。
子どもの目から見た大人の姿がリアルだ、という感想が多い本です。完璧ではない母親と、その母をさりげなく支えている息子。淡々とした日々の中に、寂しさと笑いが一緒にある。題名の「猛スピードで母は」という言い方がいい、という人もたくさんいました。「サイドカーに犬」も、子どものころの夏休みの記憶を呼び起こすような話として人気があります。
劇的な出来事はほとんど起きないので、退屈に感じた人もいます。子ども時代の記憶と重ねながら、ゆっくり読むのが合っている本です。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。