七歳の娘が、ある日から知らないはずのことを話しはじめる。もしかしたらこの子は、亡くなった誰かの生まれ変わりなのではないか。そんな問いから始まり、三人の男と一人の女の三十年あまりにわたる人生が、時間を行き来しながら語られていきます。
読んだ人の多くが挙げるのは、構成のうまさです。最初はばらばらに見えた話が、読み進めるうちにパズルのようにはまっていき、全体の形が見えてくる。その瞬間の気持ちよさに感心した、という声がとても多いです。月が欠けてはまた満ちるように、人が生まれ変わってまた誰かに会いにいく。その愛の話に心をつかまれた人もいます。
中心にある恋が不倫の関係なので、素直に応援できなかった、という人もいます。生まれ変わりに巻き込まれる周りの人たちがかわいそうだ、という声や、最後に話が広がりすぎた、という声もありました。ロマンスとして読むか、構成の妙を楽しむ小説として読むかで、印象が変わりそうです。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。