江戸時代を舞台にした3つの中短編が入っています。表題作「生きる」は、亡き藩主のあとを追って腹を切ることを禁じられ、生き続けることを選ばされた武士の話。ほかに、落ちぶれた武士の親子と身を売った娘の話、身分違いの女性とのかかわりを通して自分の人生をふり返る男の話が並びます。
感想では、心の動きを描く細やかさがよく褒められています。どう生きればいいのか分からなくなった人たちが、それでも生きていく。その姿に胸を打たれた、ページをめくる手が止まらなかった、という声があります。登場する女性たちの気高さや強さが印象に残った、という人も多いです。
時代小説らしい言葉の重さに読みにくさを感じた人もいます。物語に入り込めなかった、最後の仕掛けは要らなかった、という声もありました。短めの作品が3つなので、時代小説に慣れていない人が試しに読むのにも向いています。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。