同じ会社に同期で入った「太っちゃん」が、3か月前に亡くなりました。主人公の「私」は、生前の太っちゃんと交わした約束を果たすために、彼の部屋へ向かいます。恋人でも家族でもない、同期という関係の男女の友情を描いた表題作のほかに、2つの短い話が入っています。
「ユーモラスで湿っぽくないのに、泣きそうになる」という感想がぴったりの本です。職場の同期という、ほかにない関係だからこその信頼と絆に胸を打たれた、という声がたくさんあります。働いている人ほど共感する、会社で同期に支えられた経験を思い出した、という人もいました。
舞台が1990年代の会社なので、いまの職場とは空気が違うと感じた人もいます。作者が何を伝えたかったのか読み取りにくかった、という声もありました。とても短いので、仕事帰りの電車で一気に読める一冊です。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。