20歳の知寿は、71歳の遠い親戚・吟子さんの家に居候することになります。家は、駅のホームが見える古い木造の一軒家。知寿は駅の売店などでアルバイトをしながら、恋をしたり別れたりして、吟子さんとの一年を過ごします。
淡々とした日常の描き方が心地いい、しみじみとした余韻が残る、という感想が多い本です。祖母と孫ほど年の離れた二人の、近すぎず遠すぎない距離感がいい。劇的なことは何も起きないのに、少しずつ知寿が変わっていくところがリアルだ、という声もあります。吟子さんの人柄に惹かれた人がたくさんいました。
はじめのうちは知寿の態度にいらっとした、という人もいます。多くを語らない書き方なので、物足りなく感じた人もいました。一人暮らしを始めたころを思い出しながら読むと、ぐっと身近になる本です。
ブクログに250件を超える感想があります。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。