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作家が選ぶ、エンターテインメント小説の賞
八月の御所グラウンド

八月の御所グラウンド

万城目学 著 / 文藝春秋

夏の京都に残された大学生が、早朝の草野球に誘われる表題作など、京都を舞台にした青春小説。少し不思議な出来事が起こります。

読者の受け止め方

京都を舞台にした中編が2つ入っています。ひとつは、全国高校女子駅伝で急にアンカーを任された方向音痴の1年生の話「十二月の都大路上下ル」。もうひとつが表題作で、大学生が御所のグラウンドの草野球大会に巻き込まれる話です。

どちらも、京都の街に不思議なことが当たり前のように混じってくる、いつもの万城目さんの話です。ただ今回は、その不思議が少し控えめで、青春小説としてのさわやかさが前に出ている、と感じた人が多いようです。表題作は、野球に集まった顔ぶれの正体が分かってきたところで胸が詰まった、という感想をよく見かけました。お盆の時期に読んで、ちょうど季節が重なった、という人もいます。

分かれる点

表題作の終わり方がすっきりしない、と感じた人もいます。また、直木賞受賞作という看板から大作を期待すると、2つの中編という軽さに拍子抜けするかもしれません。『鴨川ホルモー』などで万城目さんの作風を知っている人ほど、今作の抑えた書き方を楽しんでいる印象です。

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ブクログでは1,000人以上が本棚に登録しています。同じ回(第170回)は、河﨑秋子『ともぐい』との同時受賞でした。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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