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作家が選ぶ、エンターテインメント小説の賞
吉原手引草

吉原手引草

松井今朝子 著 / 幻冬舎

吉原一の花魁が姿を消した事件の真相を、廓に関わる人たちへの聞き取りだけで浮かび上がらせていく時代ミステリーです。

読者の受け止め方

十年に一人の花魁とうたわれた吉原の葛城が、ある日、忽然と姿を消します。いったい何があったのか。一人の男が、茶屋の女将、見世の番頭、幇間、客たちと、吉原にかかわる人たちを訪ねて話を聞いていきます。その証言だけで話が進んでいく構成です。

「お見事」という一言でまとめる人がいるほど、構成のうまさが評価されています。証言を一つ聞くたびに、吉原の仕組みやしきたりが自然と分かってきて、同時に葛城という女性の姿も浮かび上がってくる。ページをめくる手が止まらなかった、最後まで読んで胸が熱くなった、という声が多いです。

分かれる点

江戸の言葉づかいがそのまま書かれているので、読みにくいと感じた人もいます。事件そのものは込み入っていない、と感じた人もいました。吉原について知りたい人の入門書としても楽しめる、という声もあります。

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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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