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新人の純文学に贈られる賞
プールサイド小景

プールサイド小景

庄野潤三 著 / 群像

読者の受け止め方

夕暮れのプール。子どもたちの水泳を見守る父親の姿は、どこから見ても幸せな家庭の一場面です。けれどその男は、15年勤めた会社の金を使いこんで、クビになったばかりでした。表題作のほかに、日々の暮らしを細やかに描いた「静物」など、あわせて7つの作品が入っています。

何気ない日常を静かに描くことで、その下にある不安が浮かび上がってくる。そんな書き方に感心した、という感想が多い本です。ささやかな幸福が、どれほどもろく崩れやすいか。古い時代の話なのに、心の描き方が今も古びていない、という声もありました。とくに「静物」の評価が高く、何も起こらないことをここまで描き切った作品はない、という人もいます。

分かれる点

短編の意味をつかみにくかった、同じようなテーマが続いて単調に感じた、という声もあります。家族と暮らすことの幸せと不安を、静かに見つめたい人に向いている本です。

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こんなところでも紹介されています

ブクログに感想が寄せられています(『プールサイド小景・静物』新潮文庫版)。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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