長崎の島にある母の実家。誰も使っていない納屋のまわりの草を刈るために、大村奈美は母や伯母たちと一緒に島を訪れます。草刈りをしながら交わされる家族の会話の合間に、その家と島にまつわる、時代を超えた話が差しはさまれていきます。
好きだという人が挙げるのは、九州の言葉で交わされる会話のおもしろさと、文章の美しさです。何気ない家族の雑談の中から、島で生きてきた人たちの長い歴史が立ちのぼってくる。自分の家族のルーツを考えた、という人もいました。
評価はかなり割れています。人物の名前が多くて関係がつかみにくい、方言が多くて読みにくい、はっきりした起承転結がなく退屈だった、という声が目立ちます。家族の集まりのにぎやかさの中に座っているつもりで、会話を聞き流すように読むのがいいかもしれません。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。