28歳の健斗は、会社を辞め、資格試験の勉強をしながら仕事を探しています。暮らしているのは母親と、88歳の祖父と三人の家。祖父は口ぐせのように「早う死にたか」とこぼします。それを聞いた健斗は、祖父の望みをかなえてやろうと、ある計画を思いつく。そして自分は、せっせと筋トレに励みはじめます。
介護という重い題材なのに、笑える。そのユーモアと毒のバランスがいい、という感想が多く見られます。若い孫と年老いた祖父、衰えていく体と鍛えられていく体。その対比から、生きることと死ぬことについて考えさせられた、という声もありました。思いのほか読後感がよかった、という人もいます。
健斗の独りよがりな考え方や幼さに違和感を覚えた、という人がいます。性の描写が多いと感じた人や、はっきりした筋がなくてもやもやした人もいました。実際に介護をしている人がどう読むかは、かなり分かれそうです。
ブクログでは2,800人以上が本棚に登録しています。第153回は、又吉直樹『火花』との同時受賞でした。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。