全作品インデックス
新人の純文学に贈られる賞
乙女の密告

乙女の密告

赤染晶子 著 / 新潮

外国語大学でドイツ語のスピーチコンテストに向けて『アンネの日記』を暗記する女子学生と、学内の噂をめぐる話です。

読者の受け止め方

京都の外国語大学。ドイツ語のスピーチコンテストに出ることになったみか子は、課題の『アンネの日記』の一節を暗記しようと、何度も何度も繰り返しています。ところがそのころ、指導する教授とある女子学生をめぐって黒いうわさが流れ、「乙女」を自負する学生たちのあいだに動揺が広がっていきます。

さらっと読むとコメディ、丁寧に読むと怖い小説だ、という感想が印象に残ります。女子学生たちのうわさ話のばかばかしさと、アンネ・フランクの日記に書かれた現実が、みか子の中で重なっていく。その構成がうまい、という声がたくさんあります。短いのに、中身はとても深い、という受け止め方です。

分かれる点

抽象的で分かりにくい、という声もあります。教授が大切にしている人形や、学生たちの中心にいる「麗子様」など、謎めいたものが多く、どう受け取ればいいか迷った人もいました。短いので、一度読んでから気になった場面を読み返すのがおすすめです。

前後の回の芥川賞受賞作

芥川賞の歴代受賞作をすべて見る →

こんなところでも紹介されています

ブクログに感想が寄せられています。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラム、および楽天アフィリエイトの参加者です。リンクを経由してご購入いただくと、サイト運営者に紹介料が支払われます。
Amazonのアソシエイトとして、文学賞ガイドは適格販売により収入を得ています。
↑