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作家が選ぶ、エンターテインメント小説の賞
炎環

読者の受け止め方

源頼朝の挙兵から、三代将軍・実朝の暗殺まで。鎌倉幕府ができあがっていく時代を、4人の人物の目から描いた連作です。頼朝の弟・阿野全成を描いた「悪禅師」、梶原景時の「黒雪賦」、北条政子の妹・保子の「いもうと」、北条義時の「覇樹」。同じ出来事が、語り手によってまるで違って見えてきます。

いくつもの視点から歴史を描く構成がうまい、という感想が多い本です。権力をめぐる争いの中で、人がどう考え、どう動いたのか。その心の動きの描き方が深い、という声が並びます。とくに保子の人物像が魅力的だった、という人がたくさんいました。「歴史の影に女あり」という言い方で、この本を表した人もいます。

分かれる点

短い話の積み重ねなので、一人ひとりに気持ちを重ねる前に話が終わってしまう、と感じた人もいます。説明的なところが目立つ、という声もありました。鎌倉時代を描いたドラマで興味を持った人が、背景を深く知るために読むのにも向いています。

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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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