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新人の純文学に贈られる賞
或る「小倉日記」伝

或る「小倉日記」伝

松本清張 著 / 三田文学

読者の受け止め方

体に障害を抱えて生まれた青年・田上耕作は、明治の文豪・森鴎外が小倉で暮らしていた時代の日記が失われていると知り、その空白を埋めようと、鴎外の足跡を訪ね歩きます。人に笑われても、生活が苦しくなっても、耕作は調べることをやめない。社会派推理小説で知られる松本清張さんが、芥川賞を受けたのはこの作品でした。文庫には「菊枕」「断碑」など、ほかの短編もあわせて入っています。

どんでん返しなど全くないのに、夢中で読んでしまった、という感想が印象に残ります。何かに打ちこむ人の執念と、人生のままならなさが、しみじみと身にしみる、という声が多く見られます。短編なのに中身がとても濃い、という人もいました。

分かれる点

暗く重い話が続くので、まとめて読むと食傷気味になる、という声があります。似たテーマが繰り返されて、読み進めるのに時間がかかった人もいました。推理小説とは違う、清張さんの原点を知りたい人に向いている一冊です。

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ブクログでは1,000人以上が本棚に登録しています(新潮文庫『或る「小倉日記」伝』傑作短編集)。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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