全作品インデックス
新人の純文学に贈られる賞
壁

読者の受け止め方

ある朝目を覚ますと、自分の名前がなくなっていた。名前を失った男の前で、名刺が勝手に「自分」になりすまし、身の回りのものたちが反乱を起こしはじめる。芥川賞を受けた第一部「S・カルマ氏の犯罪」のほか、影を狸に盗まれて透明になってしまう詩人の話「バベルの塔の狸」、短い話を集めた「赤い繭」の三部からなる本です。

いまも古びない不条理の世界だ、という感想が多く見られます。ありえない設定なのに、なぜか圧倒的に現実味がある。自分とは何か、名前とは何かを問われているようだった、という声もありました。カフカのようでいて、どこか明るさがある、と感じた人もいます。

分かれる点

難しすぎて理解できなかった、という声もあります。三部それぞれの味わいが違うので、好きな部分と合わない部分が分かれた人もいました。短い「赤い繭」から読んでみて、この世界になじめるか試してみるのもいいかもしれません。

同じ回の芥川賞受賞作

前後の回の芥川賞受賞作

芥川賞の歴代受賞作をすべて見る →

こんなところでも紹介されています

ブクログでは8,000人以上が本棚に登録しています。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラム、および楽天アフィリエイトの参加者です。リンクを経由してご購入いただくと、サイト運営者に紹介料が支払われます。
Amazonのアソシエイトとして、文学賞ガイドは適格販売により収入を得ています。
↑