全作品インデックス
新人の純文学に贈られる賞
穴

穴

小山田浩子 著 / 新潮

夫の田舎に移り住んだ女性が、黒い獣を追って土手の穴に落ちたことから、不思議な出来事に出会っていく話です。

読者の受け止め方

仕事を辞めて、夫の実家がある田舎に引っ越してきた「私」。夏の暑い日、見たこともない黒い獣を追いかけていった「私」は、川べりの穴に落ちてしまいます。そこから、義理の家族の周りに、奇妙な人たちが次々と現れはじめる。表題作のほかに、短い話が2つ入っています。

不穏な空気の描き方がいい、という感想が多い本です。昼間の田舎の、じりじりした暑さや草いきれ。何も変わったことは起きていないようで、どこかがずれている。はっきりした説明をしないまま終わる余韻を味わった、という人もいました。気がついたら自分も本の中の「穴」に落ちていた、という言い方をした人もいます。

分かれる点

結末があいまいで、登場人物の気持ちが分からなかった、という声もあります。ホラーのような雰囲気なので、謎の答えを期待すると肩すかしに感じるかもしれません。夏の日の、少し怖い白昼夢を見るつもりで読むのがよさそうです。

前後の回の芥川賞受賞作

芥川賞の歴代受賞作をすべて見る →

こんなところでも紹介されています

ブクログでは1,300人以上が本棚に登録しています。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラム、および楽天アフィリエイトの参加者です。リンクを経由してご購入いただくと、サイト運営者に紹介料が支払われます。
Amazonのアソシエイトとして、文学賞ガイドは適格販売により収入を得ています。
↑