人を殺めた青年・朧が逃げこんだ先は、かつて自分が育った修道院でした。祈りと労働の場であるはずの修道院で、朧は暴力と欲望のままに生きていきます。のちに続く「王国記」シリーズの最初の一冊です。
文章の力が圧倒的で、読むのをやめられなかった、という感想が見られます。聖なるものと暴力という正反対のものを、一つの話の中で結びつけてみせた、という声や、宗教とは何か、人はどこまで堕ちていくのかを考えさせられた、という人もいました。悪漢を主人公にした小説として忘れられない一冊だ、と書いている人もいます。
暴力や性の描写が過激で、気分が悪くなった、という声ははっきりあります。最初は退屈というよりつらかった、続編を読む体力がない、という人もいました。刺激の強い描写が苦手な人は避けたほうがいい作品です。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。