高原の町の病院で看護士として働く和夫。幼なじみの悦子、ベトナム戦争を経験したアメリカ人宣教師のマイク、そして老いた父。病院で死と向き合う人たちとの日々を、静かな文章で描いた表題作のほかに、「冬への順応」「長い影」「ワカサギを釣る」が入っています。作者の南木佳士さんは、長野の病院に勤める医師でもあります。
「ページをめくるうちに心がしっとりと凪いでいく」という感想が似合う本です。飾りのない、抑えた文章で、死をどう受け止めるかが描かれている。題名にもなっているダイヤモンドダストの描写が美しい、という声もありました。高原の自然の描き方に惹かれた人もいます。
登場人物の感情の出し方があっさりしすぎていて、人が機械的に見えた、という声があります。一部の表現に時代を感じた、という人もいました。身近な人を見送った経験がある人ほど、静かに響く作品のようです。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。